漫画『凪のお暇』を読んだ感想。自分らしく生きるクセ毛OLの節約系無職生活

こんにちは。モージャです。

カールです。

黒木華さん主演でドラマ化された人気漫画『凪のお暇(なぎのおいとま)』ですが、この作品の主人公・大島凪(おおしま・なぎ)は超くせ毛という設定です。

[新ドラマ]『凪のお暇』(なぎのおいとま) 7/19スタート!! 恋も仕事もSNSも ぜんぶ捨ててみた!!【TBS】

これはもう見るしかない。くせ毛として。

というわけで、主人公と同じくせ毛の管理人が原作漫画を読んだので、その感想を書きたいと思います。

少しでもネタバレが気になる人はこれ以上読み進めんといてや。

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漫画『凪のお暇』のあらすじ

常に場の空気を読み、周囲に合わせる事で目立たず謙虚に暮らしていた28歳のOL大島凪。

地毛のくせ毛を毎朝1時間かけてまっすぐに整え出勤し、職場で起こった嫌な事や納得いかない事も自分の中に抑え込みながら生活していた。

毎日1時間もくせ毛をまっすぐにする作業にかけてたら、1年で365時間。10年で3650時間。3650時間って約152日やで。

これ、くせ毛あるあるだけど有意義に使えたはずの人生の時間めっちゃ損してるよね。

そんな中、ひょんな事から同じ部署の同僚らによる自分に対する陰口を知ってしまう事に。

さらに、隠れて交際していた営業部のエース・慎二が「体目当ての交際」である旨を周囲に暴露する現場も目撃。

結果、空気を読み続けたストレスと慎二の言葉にショックを受けた凪は過呼吸になり、倒れてしまう。

その後、凪は会社を退職。

SNSも家財道具も人間関係も全て断捨離し、都心から離れた郊外で「お暇(おいとま)」を満喫する事にした。

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感想(ネタバレあり)

まだ完結していない作品なので、とりあえず「原作漫画の1巻」を読んだ感想です。

素の自分を押し殺し、場の空気を読み、周囲との軋轢を避けながら生きている主人公・凪。

会社勤めをしていると、彼女の立ち振る舞いや考え方は理解出来るものがあると思います。

学校でも職場でも、周囲から「浮かない事」って異様に大切にされている気がする。

例えば、作中に登場する同僚と連れ立ってのランチ。

この文化(?)をあまり良く思っていない人って実は結構いる気がします。

昼飯ぐらい一人でゆっくり食わせてくれや。

↑みたいな事言うと「協調性のないダメ人間」扱いされるっていう。特に好きでもない相手とわざわざ飯食いたくないって普通じゃね?

同僚ならまだしも、一緒に食事をする相手が上司ならもはや食べた気がしませんよね。

お酒が入る分、飲み会はまだマシかも。

その相手との関係性にもよりますが、作中の凪のようにお弁当を持参しているにも関わらず、同僚や上司に誘われた為に仕方なくランチをした経験がある人もいると思います。

「職場関係者と連れ立ってのランチ」の何が嫌って、休憩した感がない事。

仲が良い同僚とか上司なら別やけどな。

上司や先輩相手に自分を押し殺す事なくバンバン意見を言える人の方がどちらかと言えば少数派ですから、誰にでも凪のような側面があるんじゃないかと思います。

だからなのか、結構感情移入してしまった。

また、超くせ毛である主人公・凪が子供の頃、同級生に「変な髪型」であると弄られるシーンが作中に登場します。

いや、これほんまやめたって。

映画『おとぎ話を忘れたくて』の感想でも書きましたが、強めのくせ毛の人って大抵子供の頃に家族あるいは同級生に髪型を弄られた経験がありますよね?

凪の母親が「みっともない」と言って幼少期の凪の髪の毛をまっすぐに整えるシーンは考えさせられる。

人間は本能的に周囲と違う事や物を避けたり排除する傾向がある為、差別やいじめは今も昔も健在です。

特に何の知識もない子供は残酷。

母親が凪の髪を「みっともない」と言い整えるのも、周囲の平均的な髪型と同じようにする事がマストだという考えからでしょう。

なお、容姿のみならず、言動や考え方、服装等もその対象だったりします。

このブログのヘアケアに対する考え方も普通じゃないかも?

確実に普通ちゃうやろ。「シャンプー使ってへん」ってリアルで言ったらドン引きされるから。

古今東西、程度の差はあれど容姿や思想、服装や文化が「多数派ではないもの」はやはり受け入れられ難いです。

主人公・凪もそんな「社会の空気感」を理解している為、髪の毛をまっすぐにし、「和を乱さず変に主張しない普通の人」を演じていました。

そんな空気を読む息苦しい生活に疲れた、と言うより空気は読むものじゃない事を悟った凪は、「お暇生活(節約系無職生活)」の中で自分の殻を破る行動を少しずつ起こしていき、自身の手で人生を切り開いていく事を予感させ、2巻へと続きます。

この作品が人気を呼びドラマ化されるまでに至ったのは、人の目や世間体を気にしがちな日本人が多い事と無関係ではないと思います。

空気を読む=停滞・現状維持。そこから進化や革新は生まれない。

そんな「空気を読んで自分を抑える生活から抜け出したい人」に自分の殻をほんのちょっと破る勇気を与えてくれる。

この『凪のお暇』はそんな作品だと感じました。

コミックシーモアで一部立ち読みできる!

本記事で取り上げた『凪のお暇』ですが、漫画・電子書籍が読めるコミックシーモアにて原作漫画が配信されています。

漫画の単行本の収集ってぶっちゃけ場所占有し過ぎ。これからの時代は電子漫画の方が良くね。

なお、このコミックシーモアにてその一部が無料で立ち読み可能です。

これ、読むと続きめっちゃ気になる。

とりあえず元彼の慎二と凪の同僚が嫌いや。あいつらに一発かますシーンないんかな。

自分らしく生きる事それ自体が凪の仕返しでもあるけどね。

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