映画『おとぎ話を忘れたくて』を視聴した感想。劣等感を克服した先にある幸せ

 

こんにちは。モージャです。

 

カールです。

くせ毛に悩んでいる人は世界中に存在しますが、アメリカの黒人女性のそれは非常に切実な問題だと以前聞いた事があります。

彼女たちは縮れ毛をストレートにする行為を「身だしなみの一種」としてごく当たり前に行っているそうです。

そんなストレートヘア絶対主義の黒人女性が主人公の映画『おとぎ話を忘れたくて』をNetflixにて視聴したので、その感想を書きたいと思います。

まさにこのブログのテーマに「おあつらえ向きの映画」やな。

 

性格にも「くせ」がある男の映画レビュー、とくとご覧あれ。

 
スポンサーリンク

映画『おとぎ話を忘れたくて』のあらすじ

以下、予告動画&あらすじです。

 ※音量注意※

ヘアアイロンする時思いっきり髪の毛焼ける音してへん?

 

そこは作品の本筋にほぼ関係ないからスルーで。

 

主人公ヴァイオレットは広告会社で重役として働くキャリアウーマンで、恋人のクリントとの交際も順調そのもの。

そんな彼女の自慢の一つは艶やかな長髪だった。

その維持には相当な時間とお金がかかっていたが、美しい自分の髪に自身の完璧な人生を重ね合わせていた故、髪の手入れに余念がなかった。

黒人女性はストレートヘアの維持の為に平均して毎月ウン万円はかけてるってな。

 

綺麗なストレートヘアは成功者の証らしい。バーキンとかのブランド品よりまずは綺麗なストレートヘア。

 

ヴァイオレットは自分の誕生日にクリントが求婚してくると確信していたが、クリントは犬をプレゼントしてくれただけだった。

この出来事でクリントへの愛が一気に醒め、ヴァイオレットは彼に別れを切り出した。

その日を境に、完璧だったはずのヴァイオレットの人生は乱れ始める。

仕事面では重要な顧客を失う等、公私共に踏んだり蹴ったりの状態。

やがて、ヴァイオレットは今まで執着していた完璧な人生は自分が本当に望んでいる生き方ではなかったことを悟り、完璧さの象徴であった長髪を全部剃った。

 

ちなみに、ヴァイオレット役のサナ・レイサンが作中で剃ったのは何と地毛らしい。

 

後悔はしたものの、ヴァイオレットは徐々にありのままの自分の容姿に自信を取り戻していった。

果たして、ヴァイオレットはこれまでの生き方を変え、「クルクルヘアにハッピーエンドはない」と言い放った母の呪縛から逃れる事は出来るのだろうか・・・。

感想(ネタバレあり。結末のネタバレはなし)

黒人女性を主人公に据えたロマコメで、彼女たちのストレートヘアへの執着心の強さがリアルに垣間見れる作品です。

10年程前に『Good Hair ~アフロはどこに消えた?~』というドキュメンタリー作品がありましたが、黒人女性の髪の毛に対する思い入れはやはり強烈だと言わざるを得ません。

本作では縮れ毛がフィーチャーされていましたが、自分の容姿に何かしらのコンプレックスを持っている人だったら結構共感出来る作品です。

なお、キャストは以下

  • サナ・レイサン – ヴァイオレット・ジョーンズ役
  • アーニー・ハドソン – リチャード・ジョーンズ役
  • リリク・ベント – ウィル・ライト役
  • リン・ウィットフィールド – ポーレット・ジョーンズ役
  • リッキー・ウィトル – クリント役
  • カミーユ・グアティ – ウェンディ役
  • ブリトニー・S・ホール – ナターシャ役
  • ダリア・ジョンズ – ゾーイ・ライト役

です。

主演のサナ・レイサンは映画『エイリアンVSプレデター』でヒロインを演じた黒人女性です。

めっちゃべっぴん。

 

当初はハル・ベリーに出演オファーが来ていたという情報が。いずれにせよ美人しか出来ない役。

 

サナの美貌と、地毛をバリカンで刈る女優魂には脱帽の一言でした。

さて、作中で医師である恋人クリントと別離した後、ヴァイオレットは美容院の経営者であるウィルと良い感じになるのですが、ウィルは自宅で植物を育ててシャンプーを作っているという設定。

 

めっちゃシンパシー感じた。

 

ウィルは黒人女性達がストレートヘアに固執し、危険な薬剤や高温のヘアアイロンを使用して無理矢理髪をまっすぐにしている状況を変えたいという思いから、ナチュラルヘアケア製品を自作しているヘアスタイリストだったのです。

キッチンでヘアケア剤作ったジョンマスターみたいやな。

そんなウィル(バツイチ子持ち)に心が傾き出すヴァイオレット。そこにクリントがまさかの再登場・・・そして物語はクライマックスを迎えます。

結末はここに書かないので、気になる方は是非Netflixにて視聴してみて下さい。

まとめ

個人的にはコンプレックスを克服する主人公の逞しさを上手く描いた良作だったと思います。

無事にハッピーエンドで終わったのも爽快で気持ちが良かったです。

でも何より、ウィルのヘアケアに対する姿勢に感動しました。

そ、そこ?!

 

やっぱそこでしょ。

 

このブログで伝えたい事がこの映画にはどっさり盛り込まれていたような気がします。

作中でヴァイオレットが「髪の毛をまっすぐに保つ事は第二の仕事だった」と言っていたのは非常に感慨深かったです。

髪の毛のセットにやたら時間かけてた昔の自分を思い出した。

今や2分ぐらいやろ?もう少しかけた方がええで。

異端を恐れず、ありのままの自分に自信を持とうとする主人公の姿は美しく、彼女が奮闘する姿に勇気を貰えました。

たかが髪の毛、それど髪の毛。

どんなコンプレックスにも言える事ですが、上手く克服する事が出来れば気楽で気負う物が無い、心地良い世界が待っていると思います。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする